CROSS TALK

取締役 経営企画本部企画部長
椿 和之

編集局取材7部 専担記者
2018年入社
倉田 憲多

金沢支局 業務記者
2020年入社
山岸 茉由

――25年度をゴールとする5カ年計画が進行中です。
「改革プログラム」の背景を教えてください。

椿:新聞業界全体で紙メディアの部数が徐々に減っているという現状があります。情報の取り方が変わっていく中で、金融界に真に役に立つ会社になるため、何をすべきかを徹底的に議論してまとめたものです。当社は25年に70周年を迎えますが、そこに向けた道標でもあります。この改革の第一弾として21年10月からニッキンONLINEをスタートしました。週刊発行の本紙をデジタル化し、デイリーでニュースを配信しています。改革プログラムでは、このニッキンONLINEをベースに新たなビジネスモデルの構築を目指しています。

――目指す方向性、新たなビジネスモデルとは
どういったものですか。

椿:金融エコシステムのハブとなり、金融界の発展に貢献するというのが目指す方向性です。地域には様々な課題がありますが、それを金融機関のみで解決していくのは困難です。行政や大学、支援機関などと連携しながら進めており、当社も各プレーヤーをつなぐことで課題解決のお手伝いをしていきたい。ニッキンONLINEがそのプラットフォームになると考えています。ニュース以外にも、様々な課題解決につながるソリューションを提供する支援機関の情報などを配信することで、課題解決のヒントをワンストップで提供していきます。

――倉田さんは編集局の専担記者ですが、
「改革プログラム」をどう捉えていますか。

倉田:ニッキンONLINEが始まり、情報配信がウィークリーからデイリー体制に移行し、より鮮度の高い情報を届けられるようになりました。字数制限なく、傾向記事などの厚みのある記事に挑戦できる機会が増え、活躍の舞台が広がりました。アクセス数で反響が分かるのも嬉しいですね。そのほか、記者に求められる働き方が変化してきたことで、人事制度改革も進行中です。私自身もその議論に加わり、諸先輩方と一緒になって年功序列的だった評価を実力や成果を上げるための行動などを考慮した総合的なものに変えようとしています。

――山岸さんは金沢支局に勤務していますが、
地域金融機関の現状をどう見ていますか。

山岸:コロナの影響で金融機関の取引先である中小企業の経営が厳しくなっており、それをどう支えていくかが金融機関の課題になってきています。また、少子高齢化や過疎化も問題に上がっており、活性化のためにさまざまな支援に取り組んでいます。例えば、地元ベンチャーへの上場支援、中小企業へのDX支援、SDGs策定支援といったことがあります。こうした支援に関しては、一つの金融機関が行うのではなく、複数の金融機関や支援機関が連携して進めており、まさに改革プログラムの目指すハブとしての機能が求められていると感じます。

――改革プログラムの実効性を高めるために
社内で委員会や部会が立ち上がっているそうですね。

山岸:2022年1月に4つの委員会と部会のメンバーについて社内公募があり、延べ66人の応募の中から40人が選ばれました。私も会社の公式SNSの運用などを担当する「SNS部会」に所属しています。SNSの運用方法や、どうすればニッキンをもっと知ってもらうことができるのかなどを日々話し合っています。私のように地方の支局に在籍している記者もいますが、オンライン会議やチャットツールを活用しているため、社員同士の距離の遠さを感じることは少ないです。新しい取り組みに触れることができるのはとても新鮮ですね。

――業務記者はニッキンの購読案内も役割です。
そうした業務の進め方も変わっていきますか。

椿:購読案内に関しては、金融機関の人材育成に役立てていただくための提案セールスが重要であることに変わりはありませんが、デジタルを活用した販売戦略も重要です。例えば、個人の方が専門紙を購読するきっかけの1つは人事異動です。新たな配属先で成果を上げるには、情報収集が必要になるからです。デジタルであれば、異動のタイミングをとらえたセールスができるようになります。一方、業務記者は取材を通じて支援機関とつながっており、支援機関をニッキンONLINEで金融機関につなぐBtoBセールスも期待されます。

――倉田さんから見た、この会社の強みは
どういったところにありますか。

倉田:全国12拠点の取材網と業界内での認知度の高さです。記者会見だけでなく、各営業店の取り組みまで取材します。活躍する行職員にスポットライトを当てた企画もあり、「ニッキンに載ることが嬉しい」と言ってもらえることもあります。とくに編集専担記者としては本社と地方現場をつなぎ、総合的な情報の配信が求められています。例えば、私が担当するテーマでは、働き方改革や女性活躍推進、人材への投資で企業価値向上をめざす人的資本経営などのトレンドがありますが、各支社局と連携して現場の動向も踏まえ記事にしています。

――その他、入社してから気付いたことや
学生にアピールしたいことはありますか。

山岸:仕事をしていると、金融機関との距離の近さを実感します。電話で記事の感想を伝えてくれるほか、「こういうことを知りたいけれど、ニッキンに資料はありませんか」といった問い合わせも高頻度であります。「困ったらニッキンに電話すればなんとかなる」と思ってもらえているのではないかと。また、入社してすぐに活躍できるのも良いところで、1年目から自分で企画した特集記事を書くことができます。私は金融知識ゼロで入社しましたが、わからないことは先輩や上司に聞けば教えてもらえるので、そこを不安に思う必要はありません。

――入社時点で金融知識がなくても、
若いうちから活躍できるのですね。

倉田:私自身、入社まで金融の知識はほとんどなく、経済を支える重要なインフラがどうなっているのかという漠然とした興味程度でしたが、入社1年目では、研修担当者や先輩との同行取材を通じて、金融の専門用語や取材のイロハをじっくり学べます。また、取材相手は金融のプロなので、分からないことはその場で聞き返すようにしています。取材や勉強を重ねることで、ニュースのポイントが分かってきます。2年目からは金融機関の担当を任されますが、支社局は少人数なので、経験豊富な先輩に気軽に相談しやすい雰囲気です。

――どんな学生に入ってきてもらいたいですか。

椿:当社のビジョンは、金融界の発展に貢献し、地域経済の活性化に貢献することです。これを実現するためのミッションとして、金融エコシステムのハブとなるプラットフォームを構築しようとしています。こうしたビジョン、ミッションに共感できるという方は、まずはエントリーしてみて下さい。また、改革プログラムは今まさに進行中ですので、変化や挑戦を楽しめる方だとより一層活躍していけると思います。若いうちからいろいろなことに挑戦していきたいという方に是非応募してきていただきたいですね。

RECRUIT

ニッキンでは記事の取材・執筆をはじめ、購読者の募集、セミナーを通じた金融機関支援などに携わる、業務記者を募集しています。入社時点で金融に関する知識は問いません。大切なのは「地域を元気にしたい」という想い。皆様からの応募をお待ちしています。

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